2019年10月20日
扉温泉から鉢伏山(松本市/岡谷市)
鉢伏山の山頂。一瞬、雲が切れて中央アルプスが望めた。
扉温泉登山口835-848橋(左岸へ)-954林道終点(1)959-1030林道終点(2)1035-1111横峰分岐-1130鉢伏山(三角点)1141-1206前鉢伏山1235-1247横峰分岐-1306林道終点(2)-1319林道終点(1)1324-1410橋-1423扉温泉登山口
鉢伏山荘の駐車場まで車で入れば、20分ほどの歩行で鉢伏山の山頂に達することができる。草原状のなだらかな山頂からは展望が開けるはずである。一方、山麓からも登山道が通じていて、今回たどる扉温泉からの道はその代表的なもの。天気予報を信じて登りはじめたが、霧に覆われ展望がすぐれない中を歩くこととなった。
(左)扉温泉の登山口。(右)沢沿いの登山道。
扉温泉へのか細い道を進み、明神館を過ぎれば右手に鉢伏登山道入口の大きな案内板がある。付近の路側余地に駐車。前日の雨で足元滑りやすい登りから、白樺林を経て沢沿いへと下る。木橋を左岸(右)に渡り、その先でしっとり苔むした谷状の道を進む。再び沢沿いになった道は右手の尾根を上り、沢の左岸上方を緩やかに進む。沢に沿い、あるいは沢をやや下に見て進む。ところどころ紅葉した木々も見られる。
(左)林道終点(1)。この先で左へ沢を渡り、山腹に取り付く。(右)林道終点(2)。
急流の沢に沿って進めば、林道の終点広場に出る。そのまま沢沿いに直進しそうなところ、赤テープに従って右岸(左)へ沢を渡り山腹にとりつく。足元は笹が覆う唐松林の中、大きく折り返しながら登っていく。山腹を巡る林道終点を経て、尾根はかたちを整えていく。道は急登を強いることなく適度な斜度を保ち、九十九折で小気味よく標高を上げていく。いったん尾根が緩んだ後も、ジグザグに歩きやすい登りが続く。
(左)歩きやすい登りが続く。(右)草原をトラバースして山頂台地の一角へ。
樹木が少なくなり周囲が開ければ、道は右へとトラバース。山頂大地の一角で、鉢伏山・前鉢伏山・鉢伏山荘からの道が交差する横峰分岐へ。晴れていれば緩やかな草原がつながる風景が美しいはずだが、霧で視界はすぐれない。南東方向に広い道をたどって鉢伏山の山頂(三角点へ)へ。霧で四周の展望は望めないが、一瞬、雲が晴れて中央アルプスが望めた(冒頭写真)。下から登ってきたご褒美だろうか。
(左)鉢伏山。(右)前鉢伏山への道。レンゲツツジが紅葉している。
横峰分岐まで戻り、北西方向にある前鉢伏山へ。林道から平坦な登山道に入れば、葉を赤くしたレンゲツツジが笹原に彩りを添えている。前鉢伏山の山頂にあるベンチでしばらく待ったが霧が晴れる気配はない。横峰分岐までもどり、往路を下山した。道は歩きやすく道標も適度にある。特に沢を離れてから一気に標高を上げていくあたりは気持ちよい。下山後はすぐ近くの桧の湯で汗を流した。
(左)前鉢伏山の山頂。
2019年04月07日
渋田見山(上田市)
渋田見山からJPへの稜線を進む
駐車場所(林道内の山線・途中の路側)942-955一升瓶(山腹に取付く)-1030笹の平坦地-1050渋田見山1100-1120ジャンクションピーク(JP・1600m圏)1131-1149渋田見山1213-1227笹の平坦地-1247一升瓶-1302駐車場所
内村川(国道254号)と武石川(県道62号)に挟まれた山域はあまり登山対象となっていない。その中で唯一、地形図に山名が記載されている渋田見山は、ネットなどでいくつかの登山記録を見て気になっていた。多くは南東側の練馬区立武石少年自然の家からアプローチしていて、それらを参考に登ることにした。ほぼ道のない山である。
(左)山腹への取付き点。左の低木に一升瓶がある。
県道62号を武石中心街から西に向かい、上記の自然の家の案内板に従って右折。その敷地内を横切って進んだ先はダートの林道となる。車の転回を考え、途中の路側スペースに駐車。唐松林の林道を歩きはじめる。途中、直進する倒木の多い道は見送り、折り返して進み、水道施設の脇から右手の谷沿いの広道に入る。すぐに木に括りつけられた一升瓶がある。ここから右の山腹に取付く。
(左)唐松の尾根を直登。(右)笹が覆う平坦地。右の尾根へ移行。
踏み跡は期待できないが、急斜面を右に左にとトラバース気味に進んでから、はっきりした尾根を北に向かって登りはじめる。尾根筋は明瞭なので迷う心配は少ないけれど、唐松林の中、足を滑らすような急登が続く。左下は谷状である。30分ほど登ると足元を笹が覆い緩やかな地形となる。木に赤テープがある。やや平坦な地形なので、進む方向に迷うところ。少々右にトラバースして、前方に見えている尾根に取付く。
(左)笹に覆われた尾根を登る。(右)渋田見山の山頂。
あとは笹に覆われた唐松・白樺のこの尾根を登る。道はないけれど前方に山頂部は見えているから方向はわかる。笹薮から鹿が逃げ去って行った。最後はやや右に進んで、渋田見山の山頂(三角点)に到着。緩やかな起伏を笹が覆い、悪くない雰囲気の山頂。東や南は唐松や赤松、西と北は白樺や雑木に囲まれ、展望は開けない。この季節なら樹間から三才山方面の山並が認められる。
(左)渋田見山からJPへ稜線を進む。(右)JPへ二重山稜の登り。
これだけでは少々物足りないので、南西にある1600m圏のジャンクションピーク(JP)まで足をのばす。気持ちよい稜線の道を緩やかに下り、ヌタ場のような窪地の鞍部から二重山稜を登り返す。雪が残っているけれど、冬支度が必要なほどではない。ピークはやや複雑な地形だが、北側の最高地点に行くと、手製の「渋田見山」という山名標があった。ここを渋田見山とするのはおかしいと思うが、何か理由があるのだろうか。
(左)JP最高点。渋田見山のプレートがあるが…。(右)JP南側からの展望。浅間山方面が霞んでいる。
ピークの南側からは展望が開け、晴れていれば浅間山から蓼科山・八ヶ岳までが見渡せると思う。今日は曇りがちの天気で、わずかに浅間山方面が霞んで見えるだけだった。下山は往路を戻った。渋田見山からの下りでは、尾根が広がった場所になると方向が定めにくく、往路に付けたテープが頼りになった。もう少しはっきりしたルートがあるのかもしれない。
2019年02月10日
和田峠から三峰山(長和町/下諏訪町)
緩やかな草原状の稜線をたどり三峰山へ
東餅屋ゲート925-935和田峠農の駅-954古峠(旧和田峠)-1030和田峠山北峰(1722三角点)1035-1053大岩(1748標高点北)-1128三峰山1158-1244和田峠山北峰-1308古峠-1321和田峠農の駅-1331東餅屋ゲート
三峰山は草原に覆われた展望のよいピーク。霧ヶ峰と美ヶ原の中間に位置し、以前両者をつないで歩いたときに山頂を踏んだはずだが記憶は曖昧。すぐ東側をビーナスラインが走っているので、簡単に登れる山という印象がある。しかし、冬期はこの区間は通行止となるので、もっぱら和田峠から稜線をたどる道が歩かれているようだ。
上田方面から国道152号を南下し、旧道の和田峠トンネル方面へ。東餅屋のビーナスラインへの取付け道路入口に冬期はゲートがある。ゲート前は6台ほどの駐車でいっぱい。少し離れた路側余地に駐車する。思ったよりも天気はよい。スノーシューを持つか迷ったけれど、車に置いてツボ足で歩きはじめる。
(左)旧和田峠スキー場の脇を登る。(右)古峠(旧和田峠)。
ビーナスラインへの取付け道路は、先人のトレースを追って歩く。ビーナスラインに合流し、和田峠の「農の駅」の前から旧和田峠スキー場ゲレンデの右(北側)に沿って登る。ところどころ踏み抜いても足首ぐらい。ゲレンデ跡には植林の幼樹が白くなっている。ひと登りで多くの案内板などが設置されている古峠(旧和田峠)。直進と左折にはトレースがない。右折して登る道は、土が出ているところも。
(左)鞍部から和田峠山北峰への登り返し。(右)振り返ると八ヶ岳と鷲ヶ峰。
振り返れば鷲ヶ峰などの山並。蓼科山は雲の中。「和田峠1.1KM扉峠5.6KM」の道標を過ぎ、その先の小ピークを越える。鞍部から登り返す道から振り向けば、八ヶ岳と富士山が望めた。尾根に登り着いて右折。樹林帯の中、稜線右下を巻く道をたどり、「和田峠1.9KM扉峠4.8KM」の道標で左に入れば和田峠山北峰(1722m三角点)。はじめて、これからたどる三峰山への緩やかな山並が見えた。
(左)和田峠山北峰から望む三峰山。(右)雪が少し溶けた帰路には羊?が出現。
少し下った先で樹林帯を抜け、草原の展望が開ける。白と薄緑のコントラストが美しい。前方は雲が覆うけれど、振り返ると八ヶ岳・富士山・南アルプスの展望。道はところどころ土や草が出ていたり、吹き溜まりがあったり。私はアイゼンなしで歩いたが、部分的には軽アイゼンをつけた方が安心できる箇所も。右下には雪に埋もれたビーナスラインが見える。
草原の緩やかな稜線はやや左へと曲がり、少しずつ勾配をあげていく。もう山頂かと思わせてからが少し遠いけれど、まずは三角点があらわれ、その先に山名標が立てられた三峰山に到着。遮るもののない山頂。前方には鉢伏山、その右下に松本平が広がる。北アルプスは残念ながら、雲に覆われている。その右手には美ヶ原。左手には諏訪湖の向こうに中央アルプス、さらに南アルプス・富士山・八ヶ岳。
(左)三峰山山頂。前方は鉢伏山。(右)三峰山から美ヶ原を望む。
思ったよりも雲が多いけれど、北アルプス以外の展望は概ね得られた。今日は風も強くなくて、山頂に佇んでいてもさほど寒さは感じない。下山は往路を戻った。途中出会った登山者は4組5人。スノーシューをつけていたのは1人だけだった。
(左)稜線を振り返ると正面に富士山。右に南アルプス。
2018年01月16日
美ヶ原[山本小屋~王ヶ頭](長和町/上田市/松本市)
美ヶ原から見た北アルプス。
山本小屋1118-1142塩クレ場-1212王ヶ頭1240-1304塩クレ場-1325山本小屋
早春のような気候なので、美ヶ原を歩きに出かける。雪をまとった山々の展望が楽しみ。旧和田村の中心部から山本小屋へ通じる道が、唯一冬期でも通行可能。凍結箇所もあるので慎重に車を進める。10台ほどがとまっている山本小屋前駐車場に車をとめる。
王ヶ頭方面へ歩きはじめる。美ヶ原高原ホテルまでは除雪された道。その先で一度はスノーシューをつけてみるが、雪上車の跡などもあり雪面は比較的固いため必要ない。正面に王ヶ頭のアンテナ群が見える。美しの塔・塩クレ場にかけては、王ヶ頭の右に北アルプスがずっと連なり、左を見ると蓼科山・八ヶ岳、その右に富士山や南アルプスが霞む。素晴らしい晴天だ。
(左)美しの塔と王ヶ頭のアンテナ群を見て歩く。(右)蓼科山・八ヶ岳を望む。
塩クレ場からは左右の視界が小高い丘に遮られ、道は左へ弧を描くように曲がるので、王ヶ頭がなかなか近づかないように感じられる。途中、2組の登山者とすれ違う。いままで見えなかった浅間山や妙高・戸隠が右手に姿を見せる。少々の登りがあって王ヶ頭ホテルの北側を通り山名標石・三角点がある王ヶ頭山頂へ。西側正面には槍・穂高の展望。
風がよけられる王ヶ頭ホテルの東側にあるベンチで休憩してから往路を戻る。途中、10人ほどの団体とすれ違った。少しずつ雲が多くなり、帰路には北アルプスの展望も霞んできた。
(左)王ヶ頭山頂。前方には槍・穂高。(右)塩クレ場にあった地図から。
2017年06月11日
小沢ノ頭~物見石山(上田市/長和町)
美しの国頂上公園駐車場905-940小沢ノ頭分岐-947小沢ノ頭1005-1048物見石山1132-1205小沢ノ頭分岐-1235美しの国頂上公園駐車場
今日は時間の制約があるので、短時間で展望が楽しめる山へ。美ヶ原周辺の登山地図を見るたびに気になっていた美しの国からのルートをたどってみた。旧武石村中心部から岳の湯温泉・雲渓荘を経由して美しの国別荘地の入り組んだ道をたどり、最上部の頂上公園に駐車。他に車はいない。
(左)美しの国頂上公園の駐車場。前方から登山道に入る。(右)ダケカンバの木々が美しい。
前方の唐松林に入り、左手に向けて登山道を進む。笹はしっかり刈られて道は歩きやすい。しばらく唐松林の中を進んだ後は、ダケカンバなどが美しい林相を見せる。緩やかな道から何回か右手を巻くように登り、稜線北側の山腹をトラバースするようになる。ときに右手のダケカンバの向こうに物見石山や遠く浅間山が見える。
(左)小沢ノ頭への分岐。(右)小沢ノ頭から物見石山・美ヶ原方面。
小沢ノ頭(1848ピーク)の北側を通り過ぎれば、西側の肩に道標が立っている。そこから踏み跡をたどり南東方向に登る。石がガラガラした登りの後、笹原状の緩やかな小沢ノ頭ピークに到着。緩やかな山頂部でどこが最高地点かよくわからない。レンゲツツジの花が咲き始めている。展望が広がり、南に蓼科と八ヶ岳、北西に物見石山と美ヶ原方面。その右に北信五岳の山並と四阿・浅間。
(左)物見石山への登り。(右)物見石山への登りから振り返ると手前に小沢ノ頭、その向こうに蓼科山と八ヶ岳。
分岐まで戻りいったん下った後、樹林の中の1816ピークを緩やかに超えて行く。その先の笹原の小鞍部からは物見石山の岩の多い斜面が眺められる。足元には白・黄・紫の小さな花。樹林の中の道は勾配を増し、石がゴロゴロした登りに。急坂が一段落すれば、そこは物見石山の山上台地の東端。振り返ると眼下に小沢ノ頭、遠方に蓼科山と八ヶ岳。
あとは笹原と疎林の中、山上台地の緩やかな道をたどれば三角点のある物見石山頂に到着。前方間近に美ヶ原高原美術館の野外展示物。その向こうには残雪の北アルプスがほぼその全貌を見せている。王ヶ頭のアンテナ群の左には乗鞍・御嶽。快晴ではあるが、吹く風は涼しい。
(左)物見石山から北アルプスの展望。手前に美ヶ原高原美術館。左端が王ヶ頭のアンテナ群。
山本小屋あたりまで足をのばそうかとも思ったが、観光客に紛れるのもつまらない。下山は往路を戻った。短時間でダケカンバの美林と快晴の展望を満喫できた。意外なことに小沢ノ頭で1人、物見石山で3人の登山者に会った。
今日は時間の制約があるので、短時間で展望が楽しめる山へ。美ヶ原周辺の登山地図を見るたびに気になっていた美しの国からのルートをたどってみた。旧武石村中心部から岳の湯温泉・雲渓荘を経由して美しの国別荘地の入り組んだ道をたどり、最上部の頂上公園に駐車。他に車はいない。
(左)美しの国頂上公園の駐車場。前方から登山道に入る。(右)ダケカンバの木々が美しい。
前方の唐松林に入り、左手に向けて登山道を進む。笹はしっかり刈られて道は歩きやすい。しばらく唐松林の中を進んだ後は、ダケカンバなどが美しい林相を見せる。緩やかな道から何回か右手を巻くように登り、稜線北側の山腹をトラバースするようになる。ときに右手のダケカンバの向こうに物見石山や遠く浅間山が見える。
(左)小沢ノ頭への分岐。(右)小沢ノ頭から物見石山・美ヶ原方面。
小沢ノ頭(1848ピーク)の北側を通り過ぎれば、西側の肩に道標が立っている。そこから踏み跡をたどり南東方向に登る。石がガラガラした登りの後、笹原状の緩やかな小沢ノ頭ピークに到着。緩やかな山頂部でどこが最高地点かよくわからない。レンゲツツジの花が咲き始めている。展望が広がり、南に蓼科と八ヶ岳、北西に物見石山と美ヶ原方面。その右に北信五岳の山並と四阿・浅間。
(左)物見石山への登り。(右)物見石山への登りから振り返ると手前に小沢ノ頭、その向こうに蓼科山と八ヶ岳。
分岐まで戻りいったん下った後、樹林の中の1816ピークを緩やかに超えて行く。その先の笹原の小鞍部からは物見石山の岩の多い斜面が眺められる。足元には白・黄・紫の小さな花。樹林の中の道は勾配を増し、石がゴロゴロした登りに。急坂が一段落すれば、そこは物見石山の山上台地の東端。振り返ると眼下に小沢ノ頭、遠方に蓼科山と八ヶ岳。
あとは笹原と疎林の中、山上台地の緩やかな道をたどれば三角点のある物見石山頂に到着。前方間近に美ヶ原高原美術館の野外展示物。その向こうには残雪の北アルプスがほぼその全貌を見せている。王ヶ頭のアンテナ群の左には乗鞍・御嶽。快晴ではあるが、吹く風は涼しい。
(左)物見石山から北アルプスの展望。手前に美ヶ原高原美術館。左端が王ヶ頭のアンテナ群。
山本小屋あたりまで足をのばそうかとも思ったが、観光客に紛れるのもつまらない。下山は往路を戻った。短時間でダケカンバの美林と快晴の展望を満喫できた。意外なことに小沢ノ頭で1人、物見石山で3人の登山者に会った。
2010年07月31日
物見石山(上田市/長和町)
(左)登山道から見た物見石山。(右)物見石山の山頂の三角点。
美ヶ原山本小屋1140-1158美ヶ原美術館前-1225物見石山1315-1350美ヶ原美術館横-1405山本小屋
この程度では登山と呼ぶのもはばかられる。散策といった程度だろうか。
もろもろの疲れがたまって朝早く起きられなかったので(最近、そんなことばかりだが)、手軽に山気分を味わえるところはないかと考えて思いついたのが、美ヶ原のすぐ隣にある物見石山。旧武石村方面から美ヶ原にのぼり、山本小屋の駐車場に車を滑り込ませる。さすがにこの季節は観光客が多い。
目の前の牛伏山に登ってから、美ヶ原美術館方面にくだる。木道をそのまま歩いていったら、美ヶ原美術館の前に出てしまい、車道を歩いて、以前ガソリンスタンドがあった分岐へ。そこからも駐車場に登っていく車道を歩くとやがて「物見石山」を示す道標。そこから草原の中の気持ちよい道が物見石山まで続く。途中2つ3つほどの小ピークを越すがたいしたアップダウンではない。道端を飾るのは、この季節もっぱらハクサンフウロだが、マルバタケブキやカワラナデシコなども。
あっけなくたどり着いた物見石山からは南に蓼科・霧ケ峰方面が望める。王ヶ頭方面は正面の小ピークの影になってしまうが、その右に見える美ヶ原美術館は景観を少々損ねているといわれても仕方ないだろう。武石方面は雲の中。美ヶ原からはすぐ隣だが、こちらに足を運ぶ人は誰一人いない。帰路は美ヶ原美術館にあまり近寄らないようルートを取ったが、道も判然としないところがありかえって時間がかかった。ハクサンフウロの花畑の中、足を進めるのも躊躇われるような場所もあった。
(左)物見石山から見た美ヶ原美術館方面。 (右)山頂付近に咲いていた花々。
ラベル:物見石山