2020年11月21日
鼻曲山[旧碓氷峠から往復](軽井沢町/群馬県安中市/高崎市)
鼻曲山登山道。笹原の登り。1486標高点付近。
旧碓氷峠(展望台入口駐車スペース)738-829ニノ字山-914留夫山919-1012鼻曲峠-1030鼻曲山(小天狗)1048-1052鼻曲峠-1120「1590圏小ピーク」1140-1239ニノ字山-1317旧碓氷峠
鼻曲山には以前、長日向から登ったことがある。その時は天気も悪く、はっきりした印象が残っていない。一応、信州百名山。今回は南の旧碓氷峠から登ってみようと思う。軽井沢の中心部を抜けて旧碓氷峠へ。展望台入口の駐車スペースに車をとめる。熊野神社の下を通り、思婦石の前までは車道を歩く。思婦石の脇の道標に従って登山道に入る。雑木の樹林帯の中、緩やかな登り。
(左)ニノ字山手前の緩やかな道。(右)樹林に囲まれた留夫山。
右折して尾根に乗れば、右下に溝状の抉れた道を見ながら、その左にテープを見ながら登る。一ノ字山はどのあたりかわからないまま通り過ぎた。ニノ字山(1419)にかけて緩やかな道が続く。晩秋、落葉の明るい道をたどるのは楽しい。緩やかに下った鞍部から、留夫山への登り。笹もあらわれ傾斜も増して留夫山に到着。樹林の中で展望はきかない。
(左)1602付近から東側の展望。(右)鼻曲峠。
右手が切れ落ちた尾根を下り、鞍部では左下に林道が見える。登り返す斜面は笹に覆われ、道形を隠しがちなところも。小ピークをひとつ越えた1602付近では、右手に上州の山並みが展望できた。榛名山あたりだろうか。霧積からの道を合わせる鼻曲峠に下り、鼻曲山本体への登りとなる。最後は溝状に抉れた急登が笹の中に続く。
(左)山頂直下は笹の急登。(右)大天狗。前方から関東平野を見おろす。
まず、山名標のある大天狗にたどり着き、関東平野を見渡す。その向こうに見えるのは筑波山だろうか。西に少し進めば、小天狗。登山地図などでは、こちらを鼻曲山としている。大天狗より小天狗の方が幾分、展望はよいが、前方に見えるはずの浅間山は雲に隠れている。南には軽井沢の町を見おろす。その向こうには、雲の上に八ヶ岳が頭を出している。思ったよりも雲が多い。
(左)鼻曲山(小天狗)。浅間山は雲の中。(右)軽井沢を見おろす。雲の上に八ヶ岳。
2人組が到着したのを機に下山にかかる。今日出会った唯一の登山者。途中、留夫山に登り返すのが煩わしかったので、西側の林道を使って巻いた。終始強風が吹いていたが、下山する頃に雲が晴れて浅間山もすっかりその姿を見せるようになった。黙々と樹林帯を歩くのに終始した感があるが、こんな山歩きもたまにはいい。連休なので、軽井沢周辺は多くの観光客で賑わっていた。
(左)関東平野を見おろす。遠く筑波山が霞む。
2020年06月16日
浅間山外輪山[Jバンド~仙人岳~黒斑山](小諸市/御代田町/群馬県嬬恋村)
草すべりの下りから見た蛇骨岳・仙人岳・Jバンド方面。
車坂峠811-912槍ヶ鞘919-923トーミの頭928-1000湯ノ平分岐-1021賽の河原分岐-1036Jバンド下-1100鋸岳(2254m)-1129仙人岳1153-1205蛇骨岳標柱-1233黒斑山-1245トーミの頭1254-1344車坂峠
浅間山周辺では、Jバンドや草すべりあたりを歩いたことが無くて気にかかっていた。車坂峠からトーミの頭に登り、湯の平・Jバンド・黒斑山と反時計回りに周回することに。梅雨の晴れ間を狙って車坂峠へ。高峰高原ビジターセンター裏の駐車場は、平日なので半分くらいしか埋まっていない。
(左)表コースの展望地から。北アは雲の中。(右)槍ヶ鞘から浅間山とトーミの頭。
車坂峠から車坂山を越えて表コースを登っていく。途中の展望地で振り返っても、北アルプスは雲の中。足元をコイワカガミとツガザクラが彩る。いったん緩んだ先の登りは、土留めを兼ねた木段がハードルのように行く手を遮る。避難シェルターを過ぎて、槍の鞘で浅間山の全景と対面。さらに登ってトーミの頭では浅間山が一段と大きい。
(左)ハクサンイチゲ・アサマコザクラの花畑。(右)正面に浅間山、左にJバンド。
すぐ先の分岐から右折して、草すべりへ。ジグザグの下り坂はザレたり石が重なり滑りやすい。斜面はハクサンイチゲやアサマコザクラの花畑。背の低い笹の中の道から、樹林帯に入り傾斜が緩んでくる。火山館からの道を合わせ、湯の平分岐で左折。樹林帯の緩やかな道をたどれば、賽の河原分岐。今日は前掛山には登らないので左の道へ。
(左)Jバンドを見上げる。(右)Jバンドの登りから見おろす。
緩やかな道を進めば樹林は低くなり、正面にJバンドがあらわれる。あんな岩山のどこから登れるのかと思うが、案ずることはない。小さな折返しで山腹を登った後、正面に岩壁があらわれると左折して、トラバース気味に岩の間を登っていく。落石に注意しなければならない急登だが、距離は知れている。稜線に登りついて、右折して鋸岳2254mに立ち寄る。
(左)Jバンド後半は左へトラバース気味の登り。(右)Jバンド上部。
折返して仙人岳を目指す。火山性の岩やザレ地の稜線を登り下りしながら進む。右下を巻く岩場もいくつか。こんな稜線上にもコイワカガミなどの花が見られる。右には四阿山や志賀高原の山々、振り返ると浅間山。仙人岳2319mで昼食休憩。気温は高いが雲も多く、北西から吹く風は涼しい。
(左)Jバンド上部から仙人岳方面の稜線。(右)仙人岳から黒斑山・蛇骨岳。
蛇骨岳の標柱までは視界が開けているが、その先は樹林帯に出たり入ったりを繰り返す。左下が切れ落ちて、東側の視界が広がる場所もいくつか。本日の最高峰の黒斑山に登り、トーミの頭の先から中コースを車坂峠へと下った。平日なので、途中で出会った登山者は20人ほど。浅間山の未知の側面を知ることができたと思う。
(左)蛇骨岳付近から仙人岳と浅間山。
2020年03月06日
東篭ノ登山~三方ヶ峰(東御市)
東篭ノ登山から北アルプスを望む
湯ノ丸スキー場第6駐車場/第6リフト835=942リフト終点845-(林道)-930池の平駐車場945-1038東篭ノ登山1101-1143池の平駐車場1206-1223池の平湿原南端-1237三方ケ峰1246-1254池の平湿原南端-1318池の平駐車場1323-(登山道)-1351スキー場最上部-(ゲレンデ内を下る)-1421湯ノ丸スキー場第6駐車場
1ヶ月ほど前、湯ノ丸スキー場から東方向の山を目指したが、天気が悪く、池の平湿原までの往復で終わってしまった。今回は天気も良さそうなので、東篭ノ登山と三方ヶ峰を目指そうと思う。さらに金曜日はシニアデーでリフト券が格安になるので、下山後、湯ノ丸スキー場でゲレンデスキーも楽しもうと思う。
(左)東西の篭ノ登山を左に見て林道を進む。(右)池の平駐車場。
リフト運転開始に合わせて第6リフトに乗る。第6リフト終点から池ノ平に向かう林道をたどるのは前回と同じ。最近歩かれた跡はない。途中、吹き溜まりではやや雪が深いところもあったが、池の平駐車場までツボ足で進む。前回より雪は少ない。池の平駐車場を過ぎ、左折して踏み跡のない東篭ノ登山の登山道に足を踏み入れた途端、膝まで雪に埋まる。あわててスノーシューをつける。
(左)登山道から東篭ノ登山を望む。(右)樹林帯を抜け展望が開ける。
樹林帯の中、緩やかなピークを巻くように進めば正面に東篭ノ登山の山頂部が見える。その先、新雪を踏んで緩やかな樹林帯の登り。道は赤テープが示してくれる。徐々に勾配が増し、標高2,150mを過ぎると樹林帯を抜け展望が開ける。振り返ると北アルプス。ここでスノーシューからアイゼンへ交換。右へトラバースした後、締まった雪面から岩がゴロゴロする直登になって、息をきらせ東篭ノ登山の山頂に到着。
(左)山頂直下の直登。(右)東篭ノ登山から浅間山。
快晴のもと、四周の展望が開ける。目を奪うのは北アルプス。そのほぼ全容が見える(冒頭写真)。乗鞍・御嶽・中央アルプスの左には八ヶ岳と富士山。その手前には真っ白な池の平湿原。さらにその左には浅間山が大きい。谷川・草津白根・四阿さらに北信五岳方面はやや雲に隠れがち。風も今日はさほど冷たくない。下りも途中からスノーシューに履き替えて、池の平駐車場まで往路を戻る。
(左)東篭ノ登山から八ヶ岳。左に富士山。右手前に池の平湿原。(右)八ヶ岳を見ながら湿原に下る。
折角なので池の平湿原から三方ヶ峰まで往復する。池の平湿原へ下る道には踏み跡もなく、赤テープもない。スノーシューで進む。途中から道を外れたようで少し左に出てしまった。湿原の木道や笹はかなり顔を出していて、春が近いことを感じさせる。湿原から南側に登り返して三方ヶ峰へ。三方ヶ峰の展望は、北に東西の篭ノ登山。南側眼下に千曲川に沿う平地。その向こうに八ヶ岳や富士山。
(左)三方ヶ峰への登りから見た池の平湿原。(右)三方ヶ峰の山頂。
見晴岳を経由して戻るか迷ったが、雪の状態がわからないので湿原経由で戻ることにした。帰路は林道を歩かず、池の平駐車場の下で左折して登山道に入る。ここも踏み跡がない。しかし、赤テープが随所にある。途中、雪原もあり、深い樹林帯もあり、スノーシューで下るのはけっこう楽しかった。最後は湯ノ丸スキー場のゲレンデ脇を歩いて下った。晴天に恵まれ、雪山の展望を楽しむことができた。他の登山者には会わなかった。
(左)湯ノ丸スキー場への下山路。途中、雪原が開ける。
2020年02月09日
池の平湿原(東御市)
湯ノ丸スキー場第6駐車場-第6高速リフト930=937リフト終点939-1021池の平湿原駐車場-1040池の平湿原南端1047-1110池の平湿原駐車場1132-1200スキー場最上部-(ゲレンデ内を下る)-1229湯ノ丸スキー場第6駐車場
(左)林道を進む。左手に籠ノ登山が霞んでいる。(右)池の平湿原の駐車場。
長野県北部は平地でも積雪があったが、天候が回復するのではないかと考えて、湯ノ丸へ向かう。池の平湿原から周辺のいずれかのピークに登ろうと思っていたけれど、結局なかなか雲は晴れず。この天候で歩き回っても面白くないので、池の平湿原までで折り返した。小雪が降りしきる中を、スノーシューでひたすら歩いただけだった。
地蔵峠を右折して、少し奥まった位置にある湯ノ丸スキー場第6駐車場に車をとめる。今回もリフトを使って楽をする。第6高速リフトに乗り、数分でゲレンデ最上部へ。少し下った場所から林道に入り、池の平湿原へと進む。積雪直後なので、スノーシューがちょうどいい。ところどころXCスキーの跡があるけれど、吹き溜まりではトレースが何もない箇所も。左手に籠ノ登山が霞んでいる。
(左)池の平湿原の北端。(右)池の平湿原から三方ヶ峰方面。
40分ほどで池の平湿原入口の駐車場に到着。小雪が降り風も強い。少々意欲をなくして、池の平湿原へと下る。湿原へはトレースがまったくなく、新雪の中、スノーシューで下っていく。ツボ足では厳しいと思う。湿原も強い風が吹き、視界も開けない。ひとりで冬の湿原に佇むのも悪くはないが、天候が回復しないので来た道を引き返す。
(左)池の平湿原から来た道を戻る。(右)湯ノ丸スキー場に着いてしばらくすると晴れた。
湿原駐車場脇のインフォメーションセンターの建物の陰で休憩。林道を湯ノ丸スキー場へ、さらに第6ゲレンデの脇を歩いて駐車場所へと戻った。ありがちだが、車に戻ってしばらくすると空が晴れてきた。賑わうゲレンデの向こうに籠ノ登山が見えた。
[参考] 湯ノ丸スキー場リフト1回券(シニア) 400円
(左)林道を進む。左手に籠ノ登山が霞んでいる。(右)池の平湿原の駐車場。
長野県北部は平地でも積雪があったが、天候が回復するのではないかと考えて、湯ノ丸へ向かう。池の平湿原から周辺のいずれかのピークに登ろうと思っていたけれど、結局なかなか雲は晴れず。この天候で歩き回っても面白くないので、池の平湿原までで折り返した。小雪が降りしきる中を、スノーシューでひたすら歩いただけだった。
地蔵峠を右折して、少し奥まった位置にある湯ノ丸スキー場第6駐車場に車をとめる。今回もリフトを使って楽をする。第6高速リフトに乗り、数分でゲレンデ最上部へ。少し下った場所から林道に入り、池の平湿原へと進む。積雪直後なので、スノーシューがちょうどいい。ところどころXCスキーの跡があるけれど、吹き溜まりではトレースが何もない箇所も。左手に籠ノ登山が霞んでいる。
(左)池の平湿原の北端。(右)池の平湿原から三方ヶ峰方面。
40分ほどで池の平湿原入口の駐車場に到着。小雪が降り風も強い。少々意欲をなくして、池の平湿原へと下る。湿原へはトレースがまったくなく、新雪の中、スノーシューで下っていく。ツボ足では厳しいと思う。湿原も強い風が吹き、視界も開けない。ひとりで冬の湿原に佇むのも悪くはないが、天候が回復しないので来た道を引き返す。
(左)池の平湿原から来た道を戻る。(右)湯ノ丸スキー場に着いてしばらくすると晴れた。
湿原駐車場脇のインフォメーションセンターの建物の陰で休憩。林道を湯ノ丸スキー場へ、さらに第6ゲレンデの脇を歩いて駐車場所へと戻った。ありがちだが、車に戻ってしばらくすると空が晴れてきた。賑わうゲレンデの向こうに籠ノ登山が見えた。
[参考] 湯ノ丸スキー場リフト1回券(シニア) 400円
2020年01月25日
黒斑山~蛇骨岳(小諸市/群馬県嬬恋村)
右手に浅間山を見ながら蛇骨岳を目指す
車坂峠(高峰高原ビジターセンター駐車場)842-(表コース)-938槍ヶ鞘-952トーミの頭1003-1023黒斑山1028-1051蛇骨岳1119-1149黒斑山-1202トーミの頭-1209中コース分岐-(中コース)-1245車坂峠
初級雪山の定番である黒斑山へ。浅間山をはじめとする展望が楽しみ。車坂峠への路面にもまったく雪がない。朝8時、ビジターセンター裏の残り少ない駐車スペースに車を滑り込ませる。快晴の土曜日、人気の山だけあって山中で行き違った登山者は100人近くにのぼる。道はよく踏まれていて、私も含め軽アイゼン着用者が多かった。
(左)車坂山を越えた鞍部から黒斑山方面を見る。(右)振り返ると北アルプスの展望。
車坂峠から表コースを歩き始める。車坂山を越えて針葉樹林帯を登り振り返れば、高峰山越しに北アルプスが見えるように。樹林帯の出入りを繰り返し、背後に北アルプスの展望を確認しながら登る。黒斑山には簡単に登れる山という先入観があるためか、意外と息が切れる。痩せた尾根を経由して登れば前方に浅間山の姿が見えてくる。すぐに噴火シェルターを経て、槍ヶ鞘に出る。目の前に浅間山の全景が広がる。
(左)槍ヶ鞘からの浅間山。左の崖の際をトーミの頭へ。(右)トーミの頭への登り。
左手に見える崖の際を急登する。振り返ると南アルプスや八ヶ岳、そして富士山が霞んでいる。登り詰めれば岩がちなトーミの頭。ここからも浅間山の姿が大きい。振り向けば、北アルプスの連なりが一直線。樹林帯の中、小ピークをひとつ越えて登れば、手狭な黒斑山の山頂に到着。風もなく穏やかだ。
(左)トーミの頭から黒斑山・蛇骨岳方面の稜線。(右)トーミの頭から正面に浅間山。
右手に浅間山を見ながら思案し、まだ時間も早いので蛇骨岳まで足を延ばすことにする。しっかりとトレースがある樹林帯の中の緩やかな下り。その先は、右手に浅間山の展望が開けたり、樹林帯に入ったり(冒頭写真)。斜面をトラバースする区間は、展望は素晴らしいけれどトレースは狭い。右手谷側は急な崖であり、すれ違いなどでは少々緊張する。踏み抜くと膝まで埋まる。
(左)黒斑山の山頂。(右)蛇骨岳から北信五岳・四阿山方面。
到着した岩峰の蛇骨岳からは、浅間山や富士山・八ヶ岳方面の展望に加えて、北側に北信五岳・四阿山から草津白根方面の展望が広がっている。冷たい風が吹いていて、岩陰で休憩をとる。何人かの登山者が訪れては去っていく。展望を楽しんでから来た道を黒斑山まで戻ると、黒斑山山頂は40人近い登山者であふれていた。
(左)蛇骨岳から奥秩父連山の上に富士山を望む。(右)蛇骨岳山頂の標柱。
黒斑山からはトーミの頭を経て、分岐で右折して中コースを下る。樹林帯の中を淡々と下り車坂峠へ戻った。途中、スノーシューの10数人のグループとすれ違った。今日の道の状態ではスノーシューは不要と思えるが、体験ツアーのようなものかもしれない。さほど寒くもなく、快晴に恵まれた登山となった。
(左)トーミの頭から、槍ヶ鞘の向こうに八ヶ岳連峰が浮かぶ。
同様のコースの記録はこちら → 「黒斑山~蛇骨岳(2022年12月27日)」
2019年06月16日
城戸平から三方ヶ峰(東御市)
城戸平のレンゲツツジ
林道浅間線・駐車余地720-724ゲート-744林道右折点(カーブミラー)-813一之城戸-919二之城戸平924-951沢筋-1045三方ヶ峰1107-1141沢筋-1158二之城戸平-1250一之城戸-1306林道(カーブミラー)-1331駐車場所
このルートは宮坂七郎著「新版 信州の山 中部下巻」で知ったもの。三方ヶ峰自体は池の平湿原から簡単に登れるが、途中の城戸平に興味を感じた。レンゲツツジが見事らしいので、その季節を狙ったがやや早かったようだ。城戸平付近は咲いていたが、山頂直下はまだつぼみが多かった。唐松・白樺と笹の二之城戸平付近の雰囲気は悪くない。しかし、ルートの前半は作業道が縦横につくられて解りにくく、歩きにくくなっていた。
(左)カーブミラーの箇所から右の作業道に入る。(右)「一之城戸」で左折。
浅間サンラインの新家交差点を北側に曲がり、深沢ダムを目指す。深沢ダムへの道を右に見送り、林道浅間線に入りすぐの路側余地に駐車。いつ雨が降ってもおかしくない天気。少し戻り右折、ゲート脇から山腹を西に巻く林道を歩く。20分ほど歩いて、カーブミラーの箇所から右へ入る。歩きにくい作業道を取捨選択しながら進み、右へトラバースした先に「一之城戸」のプレートがある。ここで左折してヤブがちな踏み跡に入る。
縦横につくられた作業道により、直登する古くからの道は分断され、不明瞭かつ木枝が道をふさぎ歩きにくい。往路は嫌気がさして途中から右手へ作業道をたどったため、ヤブを漕いで復旧するのに手間取った。じっと我慢して直登するのがいいと思う。「一之城戸」から8回目に交差する作業道を越え、赤テープを頼りに進むと道はジグザグに。大岩を見ながら右にトラバースすれば、傾斜は緩み二之城戸平の下部に至る。
(左)一之城戸平。直登する踏み跡はヤブ気味で木枝も覆う。(右)二之城戸平。
随所にレンゲツツジが咲いている。足元の笹は深いところで膝下くらい。しかし、道形ははっきりし、マークも適度にある。白樺から唐松の林にかわり、「二之城戸平」のプレートを見て道はやや右へ。緩やかな道が続き、左手の展望が開ける。尾根の左下を緩やかに登った後、谷筋に出て沢の右岸(左)をたどる。唐松林の風景がやや単調に感じられる頃、勾配は少しずつ増してくる。
(左)谷筋をたどる箇所。(右)急登斜面の一面のレンゲツツジはまだツボミ。
やや左に進んで岩の間を進むあたりから山頂に向けての急登が始まる。樹木は疎らになってきたが、笹原の中をひたすら登る。斜面一面にレンゲツツジが広がっているけれど、残念ながらまだつぼみ。盛期にはさぞかしと思わせる。イワカガミ咲く湿気の多い岩場を過ぎれば、池の平湿原からの道に合流。植生保護立入禁止の案内板が、反対側に向けて掲示されている。ひと登りで三方ヶ峰の山頂。
(左)山頂下の斜面から東御方面。(右)三方ヶ峰山頂。右に池の平湿原が見える。
北側は雲に覆われているが、湿原が霧の中に浮かび、反対側は上田や東御の平地を見おろす。柵の中には保護されたコマクサが咲いている。小雨が時折落ちる天気だが、4~5人の登山者の姿を見ることができた。山頂以外では、誰にも出会わなかったが。下山は往路を戻った。作業道が錯綜するエリアでは、古い登山道を「一之城戸」まで、まっすぐに下った。歩きにくい箇所も多いが、そのルートが分かりやすいと思う。
(左)三方ヶ峰山頂。保護されたコマクサが咲いている。前方は上田方面。
2019年02月05日
小浅間山(軽井沢町)
小浅間山(三角点峰)からの浅間山。
峰の茶屋1004-1032馬返し1038-1051小浅間山・西峰1059-1108三角点峰1110-1114東峰1143-1155馬返し-1217峰の茶屋
浅間山の展望を楽しむ小浅間山の軽いスノーハイク。のはずだったが、雪があまりに少ない。一部、ずいぶん前のものと思われるスノーシューの跡もあったけれど、今日の状態では雪の装備はまったく不要。2月とは思えない陽気で、冬支度だと暑いくらい。平日なので誰にも会わなかった。
峰の茶屋の西側スペースに車をとめる。登山届箱や火山についての案内板があり、東大火山観測所を右に見て歩きはじめる。小浅間山の南側山麓を緩やかな登りで巻いていく。周囲は唐松と雑木。雪はよく踏まれているが、ところどころ道の中央が凍結している箇所は道脇を歩く。
(左)東大火山観測所を右に見て歩きはじめる。前方に山頂部が見える。(右)馬返しから山頂方面へ。
30分ほどで樹林帯を抜け視界が開け、浅間山本体と小浅間山の鞍部に到着。「小浅間山山頂」の方向を示す標識がある。馬返しと呼ばれるところらしい。浅間山側には「立入禁止」の看板があり、その右手に火山観測施設がある。右折すると砂礫の登りとなる。東峰と西峰の分岐に達し、まずは急坂を登って西峰へ。
西峰からは東側以外の展望が開けている。西には浅間山が大きいが、北には四阿山から草津白根方面の山並が連なっている。分岐まで戻り、一面砂礫の斜面を登る。やや左に道をとり植生の間を進み、三角点があるはずのピークの広場へ。一角に石碑のようなものがあるが、三角点は見つけられなかった。地図を見るとここが最高地点だと思う。視界は西側の浅間山方面だけが開けている。
(左)西峰から四阿山・草津白根山方面の展望。(右)広い砂礫の東峰からの浅間山。
南へ進むと砂礫の広くなだらかなピークに出るが、その中央に「小浅間山」の山頂標識が倒れている。このピーク(東峰?)を一般的には小浅間山の山頂としているのだろうか。西側の浅間山のほか、東に浅間隠山や鼻曲山、南の上信国境の山並は霞んでいるが、その右には八ヶ岳が微かに見える。雄大な展望を楽しむことができた。下山は往路を戻った。
(左)東峰から浅間隠山・鼻曲山方面の展望。
2018年09月23日
浅間山[浅間山荘から前掛山](御代田町/小諸市)
蒲鉾型のシェルター付近から見た前掛山(左のピーク)
浅間山荘720-747一ノ鳥居-805二ノ鳥居-853火山館903-925Jバンド分岐-1017シェルター-1035前掛山1048-1100シェルター1138-1215Jバンド分岐-1233火山館1245-1321二ノ鳥居-1337一ノ鳥居-1357浅間山荘
8月30日から浅間山の噴火警戒レベルが1に引き下げられ、前掛山まで登れるようになった。この期を逃してはならないと登山口の浅間山荘へ向かった。連休でもあり、多くの人が訪れていた。浅間山荘付近に駐車している車は100台以上。登山者が数珠つなぎといっていい場所もあった。
(右)カモシカ平。周囲が開ける。
浅間山荘からしばらくは林道のような広い道。一ノ鳥居を過ぎて沢の右岸に移り、唐松と笹の緩やかな道が続く。枯れ沢の源頭を横切って登り、ベンチのある二ノ鳥居へ。ここからは沢音を右下に聞きながら樹林帯のジグザグの登り。大きな折返しを挟みながら、少々汗を絞らされるところ。右手の沢側が開け、牙山の岩峰が見える。ところどころ笹原が開けるようになり、やがてカモシカ平の案内板があらわれる。
(左)火山館の下では硫黄が匂う沢を横切る。(右)火山館。
はじめて前方に浅間山本体の姿が見える。左にも岩峰が連なっている。道が緩むと硫黄の匂いが漂い、右下の沢は真っ白に。その沢を渡り、右へ登れば火山館の前に出る。WCなどが利用できる。ひと登りすれば、浅間山と外輪山の間の平坦地。樹林帯から草原に出れば、湯ノ平口。トーミの頭からの道を合わせる。周囲は盛夏には花畑になるのだろうか。そのまま針葉樹林の中を進み、Jバンドへの分岐へ。
(左)湯ノ平口の分岐。(右)賽の河原付近から浅間山。
その先、樹木は低くなり周囲の景観が開ける。賽の河原と呼ばれるのはこのあたりだろうか。浅間山の姿が美しい。左には黒斑山から蛇骨岳への稜線が見渡せる。足元はガラガラした登りとなり、斜度は徐々に増してくる。登山者が多いので、登り下りで渋滞のようになることもしばしば。植物も見られなくなってくる。
(左)この先、足元が悪く急登になる。(右)前掛山付近から、黒斑山・蛇骨岳の向こうに北アルプス。
登山道が右に曲がれば急登は一段落。かまぼこ型のシェルターが設置されている。その向こうに前掛山までの馬の背状の道がずっと見渡せる。荒涼とした火山特有の風景が広がっている。途中、小ピークを経て緩やかな登りで前掛山の山頂へ。窪地を挟んだ浅間山の姿が間近に見える。今日は登山者が多いので、山名標の前には写真撮影待ちの行列が長々とできていた。
(左)前掛山から登山道を振り返る。左前方は四阿山。(右)前掛山から見た浅間山。
シェルターの上あたりまで戻って昼食休憩。多くの人がこの辺りで休憩をとっている。背後にはボリューム感たっぷりの浅間山が聳えているが、西の方向には黒斑山の向こうに北アルプスの連なりが望めた。その右の方向は四阿山が認められるけれど、雲が多くてはかばかしい展望は得られない。下山は往路をそのまま戻った。
[参考]浅間山荘前駐車場 500円
2017年08月11日
東篭ノ登山~三方ヶ峰(東御市/群馬県嬬恋村)
池の平駐車場1017-1050東篭ノ登山1125-1148池の平駐車場1152-池の平湿原-1213三方ヶ峰1222-1242見晴岳-1312池の平駐車場
「山の日」なのだが、人気の山は混雑すると思い躊躇していた。天気予報もよくない。ならば花でも見ながらとぼとぼ歩ければいいと割り切って、湯の丸と高峰の中間にある池の平湿原に出かける。以前、夏期は一般車両通行止めでシャトルバスが運行していたが、いまは車で入れるようだ。
(左)池の平駐車場。
湯の丸(地蔵峠)から舗装の湯の丸高峰林道に入り、池の平駐車場に車を入れる。駐車場には十分な余裕があった。とりあえず東篭ノ登山に登る。マルバダケブキ揺れる草原を横目に見て樹林帯を抜けると展望が開け、ガレ場の急登に。コキンレイカの花を見て登れば東篭ノ登山山頂。山頂に登山者は15人ほど。この山に登るのは4回目になろうか。
(左)花を見ながら登る。(右)東籠ノ登山山頂。
周囲は雲に覆われ展望はない。ときどき霧が流れ、眼下に池の平湿原が広がるくらい。今日は西篭ノ登山には登らず、駐車場まで戻る。そして、池の平湿原へ緩やかな道を下る。左右にはヤナギラン・ハクサンフウロ・マツムシソウなどが咲き乱れる。樹林帯から湿原の北端に出ると、木道脇のベンチに多くの人が休んでいる。観光的なスタイルの人も多い。
(左)池の平湿原。(右)池の平湿原から篭ノ登山方面。
湿原を南へと木道で横切る。両側にはこの先も多くの花が咲いている。鏡池を右に見て階段状に登れば、小湿原を経て向こう側の尾根に取り付いて三方ヶ峰へ。フェンスに囲まれたコマクサ園も花はわずか。東御市街地方面が見下ろせる。いったん下って、登り返しもうひとつコマクサ園を経由して見晴岳へ。ここも展望が開けている。
(左)見晴岳手前のコマクサ園と遠景は東御市街地方面。(右)雲上の丘付近から花畑の向こうに池の平湿原を見おろす。
ここからは雲上の丘、雷の丘、村界の丘などという名のついた緩やかなピークを越えて駐車場に戻る。途中、右手の展望が何箇所かで開け、花の咲く草原の先に池の平湿原を見おろすことができる。終始、花々を見ながら歩くことができた。家族連れやあまり山慣れない人にも楽しめると思う。
[参考]池の平駐車場 駐車料金 500円
類似のコース → 「2021年6月20日 池の平湿原周回~東西篭ノ登山」
「山の日」なのだが、人気の山は混雑すると思い躊躇していた。天気予報もよくない。ならば花でも見ながらとぼとぼ歩ければいいと割り切って、湯の丸と高峰の中間にある池の平湿原に出かける。以前、夏期は一般車両通行止めでシャトルバスが運行していたが、いまは車で入れるようだ。
(左)池の平駐車場。
湯の丸(地蔵峠)から舗装の湯の丸高峰林道に入り、池の平駐車場に車を入れる。駐車場には十分な余裕があった。とりあえず東篭ノ登山に登る。マルバダケブキ揺れる草原を横目に見て樹林帯を抜けると展望が開け、ガレ場の急登に。コキンレイカの花を見て登れば東篭ノ登山山頂。山頂に登山者は15人ほど。この山に登るのは4回目になろうか。
(左)花を見ながら登る。(右)東籠ノ登山山頂。
周囲は雲に覆われ展望はない。ときどき霧が流れ、眼下に池の平湿原が広がるくらい。今日は西篭ノ登山には登らず、駐車場まで戻る。そして、池の平湿原へ緩やかな道を下る。左右にはヤナギラン・ハクサンフウロ・マツムシソウなどが咲き乱れる。樹林帯から湿原の北端に出ると、木道脇のベンチに多くの人が休んでいる。観光的なスタイルの人も多い。
(左)池の平湿原。(右)池の平湿原から篭ノ登山方面。
湿原を南へと木道で横切る。両側にはこの先も多くの花が咲いている。鏡池を右に見て階段状に登れば、小湿原を経て向こう側の尾根に取り付いて三方ヶ峰へ。フェンスに囲まれたコマクサ園も花はわずか。東御市街地方面が見下ろせる。いったん下って、登り返しもうひとつコマクサ園を経由して見晴岳へ。ここも展望が開けている。
(左)見晴岳手前のコマクサ園と遠景は東御市街地方面。(右)雲上の丘付近から花畑の向こうに池の平湿原を見おろす。
ここからは雲上の丘、雷の丘、村界の丘などという名のついた緩やかなピークを越えて駐車場に戻る。途中、右手の展望が何箇所かで開け、花の咲く草原の先に池の平湿原を見おろすことができる。終始、花々を見ながら歩くことができた。家族連れやあまり山慣れない人にも楽しめると思う。
[参考]池の平駐車場 駐車料金 500円
類似のコース → 「2021年6月20日 池の平湿原周回~東西篭ノ登山」
2017年07月09日
黒斑山(小諸市/群馬県嬬恋村)
車坂峠938-(表コース)-1006コマクサ群生地-1042噴火避難小屋-1100トーミの頭1105-1123黒斑山1206-1223トーミの頭1230-(中コース)-1300ガレ場(標高2,000m)-1327車坂峠
家人と登山することになったが、例によって「2時間くらいしか歩きたくない」というので山の選定に苦労する。選ばれたのは行程も短く、浅間山の展望台でもある黒斑山。車坂峠のビジターセンター前の駐車場は満車状態。係員の指示で少しアサマ2000スキー場側に下った駐車スペースに車をとめる。
(左)車坂峠の登山口。(右)表コース。足元がゴロゴロした登り。
多くの人と前後して車坂峠の登山口から表コースを歩きはじめる。咲き残りのシャクナゲも見られる樹林帯をひと登りして、緩やかな車坂山(2,050m圏)を越えると木の間に黒斑山山頂部が見える。足元には小さな花が咲いている。鞍部から登り返していくと、車坂峠側を見おろすザレ地にはコマクサが群生している。その先は樹林に出入りしながら緩やかな道が続いた後、階段状の急登となる。
(左)槍ヶ鞘とトーミの頭の鞍部では中道コースが分岐する。(右)トーミの頭から見た浅間山。
傾斜が緩むと噴火避難のためのかまぼこ型避難小屋があらわれ、その先の小ピークを過ぎて下れば、展望が開け「槍ヶ鞘」の標識柱が立っている。右手に浅間山と山腹の大斜面、正面にはトーミの頭。中道コースが分岐する鞍部に下ってから、足元がガラガラした登りで岩峰状のトーミの頭に登りつく。前方に黒斑山の山容が望める。
(左)トーミの頭から見た黒斑山。(右)黒斑山山頂。
小ピークを緩やかに越えて、針葉樹林帯の中を登っていく。右手は断崖である。非常通報のスピーカーのある噴火観測施設を過ぎれば、意外とあっけなく黒斑山山頂にたどり着く。手狭な山頂は20人ほどの人々で賑わっていた。霧が動いて、一番の見物である浅間山の山容はその姿を見せたり隠したり。
下山はトーミの頭を経て、その先の鞍部から中道コースを下る。前半はコイワカガミ咲く平坦な樹林の道。ガラガラした下りにかわり、標高2,000m付近で高峰方面の展望が開けるガレ場を通過。道が緩やかになり右手に天然唐松保護林が広がるあたりは雰囲気のいいところ。階段状の下りから平坦な道をたどって車坂峠に帰り着いた。
(左)帰路トーミの頭からの下りで前方に槍ヶ鞘方面を望む。
簡単に登れる山だからだろうか、多くの人が登っていて驚いた。山慣れた人に引率されたスニーカー履きの集団や家族連れも見られる。起点の車坂峠が標高2,000m弱だから、標高差400mほどで気軽に山の雰囲気を味わえる。こういう山も軽視してはいけないと思った。
家人と登山することになったが、例によって「2時間くらいしか歩きたくない」というので山の選定に苦労する。選ばれたのは行程も短く、浅間山の展望台でもある黒斑山。車坂峠のビジターセンター前の駐車場は満車状態。係員の指示で少しアサマ2000スキー場側に下った駐車スペースに車をとめる。
(左)車坂峠の登山口。(右)表コース。足元がゴロゴロした登り。
多くの人と前後して車坂峠の登山口から表コースを歩きはじめる。咲き残りのシャクナゲも見られる樹林帯をひと登りして、緩やかな車坂山(2,050m圏)を越えると木の間に黒斑山山頂部が見える。足元には小さな花が咲いている。鞍部から登り返していくと、車坂峠側を見おろすザレ地にはコマクサが群生している。その先は樹林に出入りしながら緩やかな道が続いた後、階段状の急登となる。
(左)槍ヶ鞘とトーミの頭の鞍部では中道コースが分岐する。(右)トーミの頭から見た浅間山。
傾斜が緩むと噴火避難のためのかまぼこ型避難小屋があらわれ、その先の小ピークを過ぎて下れば、展望が開け「槍ヶ鞘」の標識柱が立っている。右手に浅間山と山腹の大斜面、正面にはトーミの頭。中道コースが分岐する鞍部に下ってから、足元がガラガラした登りで岩峰状のトーミの頭に登りつく。前方に黒斑山の山容が望める。
(左)トーミの頭から見た黒斑山。(右)黒斑山山頂。
小ピークを緩やかに越えて、針葉樹林帯の中を登っていく。右手は断崖である。非常通報のスピーカーのある噴火観測施設を過ぎれば、意外とあっけなく黒斑山山頂にたどり着く。手狭な山頂は20人ほどの人々で賑わっていた。霧が動いて、一番の見物である浅間山の山容はその姿を見せたり隠したり。
下山はトーミの頭を経て、その先の鞍部から中道コースを下る。前半はコイワカガミ咲く平坦な樹林の道。ガラガラした下りにかわり、標高2,000m付近で高峰方面の展望が開けるガレ場を通過。道が緩やかになり右手に天然唐松保護林が広がるあたりは雰囲気のいいところ。階段状の下りから平坦な道をたどって車坂峠に帰り着いた。
(左)帰路トーミの頭からの下りで前方に槍ヶ鞘方面を望む。
簡単に登れる山だからだろうか、多くの人が登っていて驚いた。山慣れた人に引率されたスニーカー履きの集団や家族連れも見られる。起点の車坂峠が標高2,000m弱だから、標高差400mほどで気軽に山の雰囲気を味わえる。こういう山も軽視してはいけないと思った。