2013年06月22日
カヤの平・北ドブ湿原(木島平村)
6月上旬になって清水平林道が開通となったので、カヤの平を訪れたいと思っていた。今日もどんよりとした天気だが、さほど大雨にはなりそうもない。午前中に町内会の仕事をすませ、昼頃に出かける。
林道の途中には、ネマガリダケを採りに山に入っていると思われる人々の車がけっこうとめられている。カヤの平の総合案内所の周辺では、レンゲツツジが満開だった。早くもキャンプの支度をしている人々や、収穫した山菜で昼食をすませたと思われるグループなど、それなりに人は訪れているようだった。
いつものように西コースから北ドブ湿原を目指す。新緑のブナ林が気持ちよい。30分強で湿原に着いてしまう。北ドブ湿原は、ワタスゲが湿原を覆い始めていることを期待したが、それには少し早かったようだ。ワタスゲの白い綿毛はまだところどころにしか見られなかった。かわりに湿原の主役を占めていたのはコバイケイソウ。湿原の縁の部分に、何箇所か群落をつくって咲き乱れている。タチツボスミレの小さい紫の花が木道の足元に咲いていた。天気のせいか、湿原に向かう途中、2グループとすれ違っただけだった。
2013年06月02日
斑尾高原[沼ノ原湿原](新潟県妙高市)
(左)湿原入口の駐車場。トイレも完備。(右)湿原を見渡す。
斑尾高原の一角にある沼ノ原湿原は、季節の花を見に手軽に訪ねることができる場所。時間もなくちょっと疲れているけれど、手軽に自然の中に身を置きたいと思うときに訪れる。私にとっては、カヤの平の北ドブ湿原、竜王のアワラ湿原、大町の居谷里湿原などと同様、季節をかえて訪れている湿原でもある。
数年前に湿原の入口に立派なトイレが建てられ、駐車場も舗装された。そのせいか知らないけれど、今日訪れたら10台ほどの駐車場は満車状態だった。30人ほどのグループが歩いているのが見えたから、そのせいかもしれない。入口の案内地図に「ロングコース」と記されたルートで歩く。所要90分と書かれているが、写真を撮りながらゆっくり歩いても1時間強といったところ。
ミズバショウやリュウキンカの季節は終わっていて、この季節の主役はミツガシワ。白い花が湿原のところどころに群落をつくっている風景もなかなかのものと感じた。山際の道にはいると、タチツボスミレなどが咲いているのが見られた。
(左)木道から見たミツガシワの群落。(右)ミツガシワの花。
2013年05月12日
美ヶ原[山本小屋~王ヶ頭~王ヶ鼻](長和町/上田市/松本市)
(左)王ヶ頭[左]、美しの塔と北アルプスの展望。(右)王ヶ頭から遠望する蓼科山・八ヶ岳。その右に富士山が見える。
数ヶ月前から膝を痛めていて、医者からは下山時に膝に負担がかかるからと登山を禁止されていた。だいぶ調子もいいし、平坦な所を歩くのは問題ないだろうと勝手に解釈して、美ヶ原の山上台地を歩くことにした。
山本小屋の駐車場に車をとめて降りると、さすがに少し肌寒いくらい。小屋前の駐車場は半分くらいしか埋まっていなくて、訪れている人はさほど多くない。観光客的な人が少ないのは、私にとっては有難かった。
山本小屋から美しの塔、王ヶ頭を経由して王ヶ鼻までを、歩行時間実質2時間半ほどで往復した。北アルプスの穂高あたりや八ヶ岳主要部あたりは雲に隠れることが多かったが、それでもこれほどの天気に恵まれれば文句はいえまい。
(左)王ヶ鼻から見た御岳[左]と乗鞍岳。(右)王ヶ頭付近から見た北アルプス。左端は王ヶ鼻。
2013年04月07日
森のあんず(千曲市)
今年の「森のあんず」の見頃は、4月13日~14日頃だろうと見当をつけていた。しかし、千曲市観光協会のサイトを見ると、「平地【満開】・中間地【満開】・山間地【ほぼ満開】」と案内されているではないか。これは急がねば。
午前中は急に雨が降り出したりするおかしな天気だったが、午後には晴れ間も見えたので家内と出かけてみた。あんずの花は最下部から上部にかけてほぼ見頃で、きれいに咲いていた。しかし、午後4時を過ぎ、急に気温が下がって冷たい風が吹いてきた。夕方ということもあって人も道沿いの露店も少なかった。我々も寒くなって、そこそこに引き上げざるを得なかった。
たまたま畑にいた小父さんと会話をしたが「高齢なのであまり高いあんずの木にはしない」のだと話していた。その小父さんによると、今月15日に天皇陛下があんずの花をご覧に来られるとのことだったが、その頃にはかなり散ってしまうのではないかと危惧していた。
2012年10月28日
大峰高原の七色大カエデ(池田町)
雲が低く垂れ込め小雨も落ちてくる天気。
しかし、家人に紅葉を見せるという約束をしていたので、どこかへ出かけなければならない。さんざん考えて思いついたのが、大峰高原の大カエデ。大峰高原そのものが地味な存在だし、この大カエデも以前はあまり知る人はなかった。しかし、いまは紅葉の季節に仮設の駐車場も満車になるほどの人気らしい。樹齢250年を超える大樹で、高さ12m幹回り33.3m。
池田町から上って午後遅くに到着。小雨が降る天気なのに、結構な人が見に来ていた。そうしているうちに観光バスも2台・3台とやってきた。大カエデは写真のような見事な色合い。見る角度によって色合いが違う。この反対側は赤色が強いが、緑や黄色が混ざったこちら側がより綺麗に見えた。
2012年10月07日
栂池自然園(小谷村)
TVで各地の紅葉の様子を放送していたのを見た家内が、紅葉を見に行きたいという。しかし、あまりたくさん歩きたくはないというのはいつものことなので、栂池自然園に出かけることにした。栂池ゴンドラ下の駐車場はほぼ満車状態。さすがに3連休なので多くの人が訪れている。本格的な登山装備から、スニーカーの人までさまざま。ゴンドラとロープウェイを乗り継いで栂池自然園へ。ここから白馬大池方面に足を伸ばしたこともあるが、自然園自体を訪れるのは2回目。
ちょうど紅葉の真っ盛りで、ナナカマドをはじめとする赤とダケカンバなどの黄色、そして針葉樹の緑色のコントラストが見事。その中に点在する湿原も秋のいろどりに。自然園の最上部まで、ほぼ全体を2時間半程度かけて歩いた。多くの場所は木道が設けられていて、歩きやすい。同じ紅葉の湿原といっても、昨日の小松原湿原とは違って人の多いこと。雲が多く遠くの山々は望めない。途中から小雨がパラつき出したが、小雨の中の紅葉もなかなか良いと感じた。(ゴンドラ・ロープウェイ往復+自然園入場料=おとな3,300円)
2012年09月08日
池の平湿原(東御市)
(左)リンドウ。(右)湿原の木道を歩く。
天候がはっきりしないけれど、湯の丸林道のマイカー規制ももう終わっていて、池の平湿原の駐車場まで車を入れることができるはずだと思いついて出かける。ほとんど正午直前のような時間に到着。駐車場は半分程度埋まっている。東の歩道から湿原を半周。湿原には観光客のような軽装の人も多い。花をあまり期待しなかったが、リンドウ・マツムシソウ・ヤナギランなどが咲き乱れている。
湿原から三峰ヶ峰を経由して見晴岳へ。そこから直接、駐車場に戻るコースは歩いたことがなかったけれど、「雲上の丘」からの展望は気持ちがよかった。丘の名前のつけ方はもう少し何とかしてほしいところだが。雷雨が気になって、2時間程度の歩行で今日は終了。
(左)湿原全体を見おろす。(右)雲上の丘から見た湯ノ丸山と烏帽子岳。
2012年08月26日
霧ケ峰[蝶々深山~樺の丘](諏訪市)
(左)蝶々深山への道。(右)車山乗越付近。
今日も暑くなりそうだと家でぐずぐずしていたら、9時を過ぎてしまった。あわてて霧ケ峰方面へ出かける。まともな山登りはできないだろうが、少し歩き回りたい。上田から武石・和田を過ぎて、和田峠からビーナスラインに入る。さすがに夏休み後半の休日とあって、八島湿原の駐車場は満車で10台ほどの車が列をなしていたのでスルー。そのままビーナスラインを進み車山肩の駐車場に入る。
車山湿原の南から東、そして北側にある蝶々深山まで歩く。あまり鮮やかな花が見られる季節ではないと思ってきたが、ハクサンフウロ・マツムシソウなどが湿原に彩りを添えていた。蝶々深山に到着すると、50人を越える大団体が昼食を食べていた。「2号車の方~」などと行っていたから、団体ツアーのようだ。八島湿原方面や美ヶ原、蓼科山、車山が近くに見渡せる。今日の行程では、ほとんど日陰というものが期待できない。蝶々深山でも日差しは容赦ないが、ときどき太陽が雲に隠れたり、涼しい風が吹いたりはする。蝶々深山から車山乗越まで折り返し、樺の丘からの展望を楽しんでから車山肩に戻る。
2012年07月08日
カヤの平・北ドブ湿原(木島平村)
雨模様の天気なので、あまり長く歩かなくてもいいところに出かけようと考えて、カヤの平に出かけてみた。何年か前には、季節をかえて年に何回も訪れたこともある。国道403号線が山ノ内町と木島平村の境界を越えるあたりから東の山中に長い林道を車でたどる。駐車場のある総合案内所から北ドブ湿原までは30~40分ほど歩けば到達できる。駐車場には10台ほどの車がとまっている。キャンプに来ているグループが幾つかあるようだった。
山道の両側のブナの美林を眺めながらゆっくりと登って行く。西コースと東コースがあるが双方は途中で合流する。私はだいたい西から登って東に下ることにしている。北ドブ湿原はニッコウキスゲの咲く頃が一番はなやかな季節。それにはまだ早いけれど、ワタスゲが湿原を覆っていた。ブナ林や湿原を霧が流れて行く風景は幻想的。そのうちに雨が強くなったので、湿原を後にした。