2024年04月14日
八風山~平尾富士(軽井沢町/佐久市/御代田町)
途中の伐採地から浅間山を望む。
上発地バス停758-842大平林道終点-918八風山930-1006舗装林道交差1006-1023岩場の左巻く難所1028-1112「1258三角点」-1224「1134標高点」1242-1340平尾富士1354-1425パラダスキー場下1430-1519御代田駅
八風山から平尾富士までの稜線を、赤線つなぎを兼ねて歩いてみようと思う。過去の山行記録も数えるほどしか見たことがないので、行程について少し詳しく記しておきたい。特に八風山側から1228標高点あたりまでは整備された登山道ではないし、危険箇所もあるので一般的にはお勧めできない。地形としてはあまり難しい所はないが、尾根の分岐では方向確認が必要。
(左)八風山への斜面。(右)八風山の山頂。
軽井沢駅からの町内循環バスを上発地バス停で降り、大平林道を歩いてハ風山頂下を巻く車道に出る。その先、八風山まではショートカットしようとしたので、踏み跡薄い笹の中を歩く。八風山頂には4人の登山者。軽井沢の中心地や西上州方面の山並を見渡し、少し場所をずらせば浅間山がきれいに見える。
(左)稜線上にはテープマーク有り。(右)舗装林道と交差し前方の尾根へ。
今日はここからが本番。道のない稜線を西に向かう。意外なことにテープマークがあり、境界標も目印になるものの、足元は笹が覆い歩きにくい。舗装林道と交差した先、ヒノキ林の多い尾根に取付く。
(左)岩場の左を巻く危険箇所。(右)ロープが設置された急登。
その先がこのルートの核心部。目の前にあらわれた岩場の左を巻く。岩場の上部には石仏が祀られている。足場は細く落葉の下の土が滑る。左下に滑落しないように、切れ落ちた斜面にしがみつきながら進む。その先のピークへは設置されたロープを頼りに、高度感ある痩せ尾根を登る。
(左)1258三角点のピーク。(右)「クマ注意」の看板がある1228標高点。
(左)1228を過ぎると明瞭な道に。(右)トレラン用?マークが頻繁にある。
岩場を過ぎると笹原が広がる。1258三角点峰(三角点は笹の中で見つけられず)の次の緩やかなピークでは、目の前に伐採地が広がる。想定外の視界の広がりが嬉しい。伐採地の作業道からは、浅間山がきれいに見えた。その先は樹林帯に入り、1228あたりから道はずっと明瞭で歩きやすくなる。マークが頻繁にあらわれるようになるが、トレラン大会のために整備されたものだろうか。
(左)平尾富士の山頂。(右)平尾富士から蓼科山・八ヶ岳の展望。霞んでいた。
トレランコースのままに歩いていると伐採地があらわれるが、ここで左の尾根にはい上がる。山腹の左を巻いて、尾根の東南端で右折して平尾富士へ。平尾富士の山頂は広場が整備されていて絶景が広がる。蓼科山や八ヶ岳が霞み、浅間山が大きい。あとはパラダのスキー場最上部からゲレンデを下り、御代田駅まで歩き、しなの鉄道で帰途についた。
(左)平尾富士山頂から浅間山を望む。
[参考]軽井沢町内循環バス:軽井沢駅740~754上発地バス停(100円)
2024年04月07日
大根場~四阿屋山(筑北村/麻績村)
大根場への登山道。918付近は平坦な雑木林となり、方向が分かりにくい。
冠着駅713-730大根場登山口(硯竜山砦跡入口)735-815「918標高点」820-904大根場912-958温泉前バス停(冠着荘下)-1036坂井コース登山道入口1042-11:08漸々峠(坂井・麻績コース分岐)1112-1207四阿屋山1233-1238北アルプス展望台1255-1306権現池分岐1318-1326刈谷沢登山口1338-1441碩水寺1456-1518坂北駅
残雪の山にも気をひかれる季節。しかし、この季節を逃すと懸案のヤブ山に登る時期はなくなる。ということで、筑北村の低山へ。未踏の大根場(おおこんば)がまずは目的地。ただ、それだけでは短すぎるので四阿屋(あずまや)山を越えて坂北まで歩くことにした。アカマツの多い里山だけれど、大根場手前や四阿屋山登山道で北アルプスの展望が得られたのは嬉しかった。
(左)「硯竜山砦跡入口」の標識から登りはじめる。(右)石祠があったあたりが砦跡なのだろうか。
冠着(かむりき)駅で下車。県道55号を越えて先の左側にある「硯竜山砦跡(玉根砦)入口」という標柱が大根場への登り口。墓地の間を登った先も道形がはっきりしているが、石祠のある砦跡と思われるあたりから踏み跡は薄くなる。ところどころマークはあったりなかったり。尾根をたどればいいのだが、918標高点の前後では尾根が広くなり進む方向が分かりにくい。
(左)松茸山の掲示もある尾根道。(右)大根場の山頂。左の木に手製の山名標。
その先、ピークをひとつ越えれば赤松の尾根は細くなるが、松茸山の掲示もあらわれる。右手樹間から北アルプスを望める場所が2箇所ほど。最後はちょっとした急登で大根場の山頂に到着。樹林に囲まれて展望はない。傍らの木に手製の山名標が付けられている。ひとつ西側の小ピークで左折。草湯温泉(冠着荘)に向けて、南西の尾根を下る。踏み跡は錯綜するが、しっかり尾根を下るようにする。
(左)漸々峠の直下。(右)漸々峠。鳥居があり、麻績方面からの道が合流する。
県道まで下り、このまま冠着荘で温泉に入ってもいいのだが、時間が早すぎるので四阿屋山に向かう。温泉口バス停から漸々沢に沿う道を進み、「四阿屋山登山道入口」の標柱から右手の登山道に入る。最初は倒木などで荒れているが、漸々峠に近づくと美しい雑木林の登りとなる。鳥居のある漸々峠で麻績からの道と合流し、その先は明瞭な尾根上の登山道をたどる。途中、樹間から後立山連峰を展望。
(左)右手樹間から後立山連峰を望む。(右)雪が残る山頂の社殿の直下。
(左)山頂の社殿前から北信五岳方面を望む。高妻・火打・妙高・黒姫・飯縄。(右)社殿裏の山頂広場に三角点がある。
山頂直下は残雪を踏んで社殿の前に登り着く。振り向くと高妻・妙高・黒姫・飯縄といった山々を望むことができた。社殿の裏の広場に山名標と三角点がある。坂北方面に少し下ると北アルプスの展望台があり、穂高・槍から白馬までの前方を眺めることができた。その後は刈谷沢登山口まで下り、車道を淡々と坂北の駅まで歩いた。
(左)四阿屋山から少し下った展望台から北アルプスの端から端までを望む。
2024年04月02日
袴岳スノーシュー (信濃町/新潟県妙高市)
袴岳山頂から妙高山(右)と黒姫山を望む。
登山口854-912袴池-947(1090ピーク)1002袴岳1023-1100袴湿原1107-1155赤池1202-1215登山口
世の中は春めいているのだが、登山の気分はまだ冬モードのまま。さほど標高が高くなくて雪が多く残る山を考えて、袴岳に出かけた。3月末で営業を終了した斑尾のスキー場の脇を過ぎ、万坂峠から赤池に向かう道の途中に登山口がある。3台分ほど除雪された駐車場所があり、その他に3台ほど路肩にとめられる。今日は、他に車はいなかった。
(左)豊富な残雪の上をスノーシューで登る。(右)袴池は顔を出し始めていた。
最初からスノーシューを履いて歩きはじめる。数日前のものと思われるごく薄いトレースをたどる。ひとしきり山腹を登り、斜面をトラバースしていけば雪が解けて水面が顔を出し始めた袴池の窪地に出る。少し緩んだ雪だけれど、スノーシューで気持ちよく歩ける。袴池からひと登りしたピーク(1500ピーク「袴岳東峰」の掲示があった)からは斑尾山を展望できた。
(左)1500峰(袴岳東峰)から斑尾山を望む。(右)ブナ林を抜けて袴岳山頂へ。
その先も左手樹間に黒姫山や飯縄山を見ながら、ピークをひとつ越えて行く。ツリーホールがあいたブナの木々の中を登って行けば西側が開けた袴岳山頂に到着。やや薄曇りだけれど、袴岳山頂からは目の前に妙高山・黒姫山・飯縄山を望むことができた。帰路は少し大回りして袴湿原を経由。また、トレースのない中を歩き赤池まで足をのばしてから駐車場所に戻った。
(左)袴岳山頂から見た黒姫山と飯縄山。(右)帰路、袴湿原を経由した。
過去の同様のルートの記録はこちら
→ 「袴岳スノーシュー(2023年1月22日)」
→ 「袴岳(2022年4月2日)」
→ 「袴岳 万坂峠から(2021年3月20日)」
夏の記録はこちら
→ 「袴岳(2012年6月24日)」
2024年03月22日
高ボッチ山 (塩尻市/岡谷市)
高ボッチ高原の雪原から北アルプスを望む。
「ブリーズベイリゾート塩尻かたおか」駐車場833-857庫裏平(林道から分岐)902-947牧場最下部(1462標高点の上)952-1042高ボッチ山1120-1154牧場途中(しばらく北アルプス展望)1217-1224牧場最下部-1251庫裏平1254-1311駐車場
山頂直下の牧場が一面の雪原になると、冬の高ボッチ高原には魅力的な景色が展開する。当初は雪が少なかった今冬も、2月末から3月にかけていわゆる「カミ雪」が降ることが多かったので、高ボッチにもそれなりの積雪があったと思われた。そこで、牧草地の雪景色と周囲の展望を期待して高ボッチを訪れた。
(左)カラマツ林の中の登り。(右)牧場の広大な雪原を登る。
「ブリーズベイリゾート塩尻かたおか」(休業中)の駐車場に車をとめた。先着6台。少し下の駐車場もあわせると、30台以上とめられる。夏は山頂直下まで車で行けるけれど、冬は下から登らなければならない。ホテルの建物の脇から歩きはじめる。前半のカラマツの樹林帯は単調な登りだが、よく踏まれた雪道で歩きやすい。
(左)山頂付近は遊歩道になっている。(右)高ボッチ山の山頂。前方に八ヶ岳。
樹林帯を抜け牧場の下部に出ると、そこからは広大な一面の雪原を歩くことができた。振り返れば、やや雲が多いけれど北アルプスや乗鞍・御嶽。左に鉢伏山、右に中央アルプス。山頂近くになるとはやや雪が深いところもあるけれど、それもわずかな距離なので全行程チェーンスパイクで問題なかった。山頂付近は緩やかな勾配で遊歩道が整備されている。
(左)高ボッチ山から鉢伏山方面。(右)後立山連峰。
高ボッチ山の山頂にたどり着けば、八ヶ岳・富士山・南アルプス・諏訪湖を目の前に展望することかできた。さらに中央アルプスや鉢伏山方面など。遠く北アルプスの連なりも、少しずつ雲が取れてきたようだ。下山時には穂高連峰や槍ヶ岳の雲も少しずつ取れてきたので、しばらく雪原の途中で立ち止まって見とれていた。途中、すれ違った登山者は10人ほど。
(左)諏訪湖を眼下に、左に八ヶ岳、右に南ア、その間に富士山が霞む。(右)穂高連峰・槍ヶ岳を正面に見ながら下山。
過去の同様のコースの記録(冬)はこちら
→ 「高ボッチ山(2021年2月11日)」:地図付き
→ 「高ボッチ山(2022年2月6日)」
牛伏寺からの記録(無雪期)はこちら
→ 「高ボッチ山(牛伏寺から)2023年12月17日」
2024年03月16日
高デッキ山 スノーシュー(長野市)
高デッキ山 山頂直下。
戸隠スキー場駐車場806-852林道から右折し尾根にのる-924夏道登山道と交差-10001590m圏ピーク-1017雪原から左折し尾根の登りへ-1045鞍部1050-1104高デッキ山1126-1137鞍部-1159雪原に降りる-1212ゲレンデ脇-1234夏道登山道と交差1238-1255林道に出る1300-1327戸隠スキー場駐車場
戸隠スキー場のすぐ隣にある高デッキ山。積雪期にはBCスキーやスノーシューでの登山記録がごく稀に見られる。第5リフト終点から見える、瑪瑙山との間に広がっている雪原(夏は湿原)も何となく気になっていた。スキー場の間近にある安心感もあり、簡単に登れそうな気がしていた。
(左)最初は林道を歩く。スノーシューでも沈む。(右)ブナの尾根を登る。
あまり人が登らない山なので予想はしていたけれど、ほぼトレースはなし。全行程スノーシューを使ったが、それでも沈む。気温が高くて雪も重く、標高差や登山時間で見るよりも消耗した。積雪期はどこでも適当に登って行けばいいけれど、過去のいくつかの登山記録を参考にして、戸隠スキー場の駐車場から林道をしばらく北東方向に進んでから右手の尾根に取付いて登って行く。
(左)1590ピークから高デッキ山を望む。(右)雪原で振り返り、高妻山を望む。
ブナの大木も見られる尾根は、夏道の登山道(トレースなし)と交差するあたりから針葉樹林帯にかわる。1590圏のピークに登れば、東に高デッキ山の姿があらわれる。いったんゲレンデ脇まで下り瑪瑙山との間にある広く平坦な雪原に進む。このあたりはBCスキーのトレースがあったが、それも一瞬だけ。
(左)雪原を進み左の尾根に取付く。(右)手前鞍部から高デッキ山を見上げる。
雪原脇にある大きな枯木から左手の尾根に取付く。さらに途中から左を巻くようにして鞍部まで来ると、目の前に高デッキ山がそびえている。急な斜度に見えたが、何日も前のものと思われるごく薄いトレースに沿って、折返し登れば高デッキ山の山頂に到着。北側はダケカンバなどが繁っていて、黒姫・妙高・高妻などは木の間から眺めるような感じ。
(左)高デッキ山山頂。樹林越しに高妻山や黒姫山。(右)飯縄山を望む。
南西には後立山連峰の連なりを望むことができた。その先の北アルプス南部は霞んでいる。南東には飯縄山と瑪瑙山。下山はほぼ往路を戻った。1590圏ピークに登り返すのが嫌だったので、その部分はゲレンデ(とがっきーコース)の脇を歩かせてもらった。気温が高く、下山時には雪が重くなった。なお、第5高速ペアリフトを使えば、もっと楽に登れると思う。
(左)高デッキ山山頂直下から北アルプス(後立山連峰)を望む。
2024年03月11日
横岳[八ヶ岳](南牧村/茅野市)…杣添尾根から
横岳から赤岳・阿弥陀岳を望む。その向こうに南アルプス。
杣添尾根登山口718-744南八ヶ岳林道登山口-820標高2100m830-902標高2300m-949横岳見晴台テラス(森林限界)956-1039三叉峰1043-1056横岳1113-1125三叉1155-1225横岳見晴台テラス1233-1302標高2300m-1327標高2100m1332-1354南八ヶ岳林道登山口1359-1426杣添尾根登山口
快晴が約束された月曜日。週末は混雑する海ノ口自然郷にある登山者用駐車場も、今日はすいていた。先着2台。今日、杣添尾根を登った登山者は、私の他に2人だけ。週末に多くの登山者があったらしく、道はよく踏まれていた。駐車場近くの登山口からしばらく別荘地の中の道を歩いた後、林道にいったん出て四阿のある小広場から八ヶ岳の稜線を見上げる。
(左)目指す稜線を見上げる。(右)樹林帯の登りが続く(標高2,300m付近)。
ここから本格的な登山道。最初はチェーンスパイクだったがすぐにアイゼンに交換。すぐに沢を橋で渡るが、その先が急坂でけっこう難所。いつもながら、単調な針葉樹林帯の登りが続く。ずいぶん登ったと思わせて、まだ「標高2100m」の標識。その先は少し勾配が緩んで感じた。標高2,500mを過ぎると針葉樹林も少し疎らになり、左手に富士山や秩父連山を望めるようになって元気が出てくる。
(左)標高2,500mを越え樹木が疎らに。(右)森林限界を越え、前方に主稜線。
(左)左手には赤岳の姿。(右)最後の急登をこなし三叉峰で縦走路に合流。
無雪期ならばウッドデッキ風見晴らし台が顔を出している場所で、森林限界を越えると素晴らしい景色が広がった。前方に八ヶ岳連峰の主稜線、左手には赤岳。念のためピッケルも用意し、稜線までは急な登り。息を切らせて三叉峰の下で縦走路にたどり着く。ここから横岳まで往復する。2箇所のハシゴを登って横岳に到着。
(左)三叉峰から無名峰を越えて横岳へ。左に北アが連なる。(右)横岳に到着。
横岳山頂からの展望は素晴らしい。本州中央部のおもな山々はすべて見えるのではないだろうか。近くは赤岳・阿弥陀岳。遠くは谷川連峰や北関東の山々だろうか。浅間山・四阿山・北信五岳から頸城山塊。北ア・乗鞍・御嶽・中ア・南アと連なるのが見事。そして三叉峰の向こうに富士山。
(左)横岳から穂高連峰・槍ヶ岳を望む。(右)中央アルプス・御嶽・乗鞍。
稜線の縦走路では7~8人の登山者とすれ違った。下山は往路の杣添尾根をそのまま下った。樹林帯の中を淡々と下るだけ。山頂部からの素晴らしかった展望を反芻するにはよい時間ともいえる。下山後、小海町の温泉施設「八峰の湯」に立ち寄り、温まってから帰路についた。
(左)横岳から三叉峰の向こうに富士山。(右)下山はそのまま杣添尾根を下る。
別の年の同様のルートの登山記録はこちら
→ 「横岳 杣添尾根ピストン(2023年3月29日)」
2024年03月04日
三峰山[下諏訪町/長和町] …西餅屋(新和田トンネル諏訪側)から
三峰山へと続く稜線。
駐車場所(R142新和田トンネル諏訪側)902-1003中山道古峠1006-1040和田山北峰1053-1133三峰大展望台分岐-1150三峰山1158-1213三峰大展望台分岐-1248和田山北峰1314-1338中山道古峠1343-駐車場所
冬に三峰山へ登るのには、従来は国道142号旧道の東餅屋付近まで車で入って歩きはじめた。ところが、新和田トンネル無料化により、この旧道が冬期通行止となった。そこで、新和田トンネル諏訪側から旧中山道をたどるコースが歩かれるようになったようだ。どんな感じなのか、確かめる意味も含めて三峰山に登ってみた。
(左)古峠までは中山道を歩く。(右)中山道古峠(旧和田峠)。
国道142号・新和田トンネルの諏訪側、旧道が分岐する脇の路側駐車スペースに車をとめる。もう少し諏訪側の中山道入口にある駐車スペースにとめたかったが、そちらにはたまたま大型車がいたので。R142旧道から中山道に入る。江戸時代の幹線道路なので、緩やかな登りで歩きやすい。先週末の登山者によるものか、雪もよく踏まれている。
(左)和田山北峰の手前。霧氷がきれい。(右)和田山北峰を過ぎて、三峰山も見えるようになってきた。
ただ、この時点では小雪が降り続く絶望的な天気だった。古峠から小ピークをひとつ越えたあたりは、木々の霧氷がきれい。天候次第では途中で引き返すことも考えていたが、和田山北峰で休んでいたら視界が開けてきたので先に進むことにした。和田山北峰の先で樹林帯を抜けると、ところどころ吹きだまりもあり念のためスノーシュー装着。
(左)強風が吹く三峰山への稜線。(右)三峰山山頂。
(左)三峰山山頂から美ヶ原方面。(右)諏訪湖を見おろす。
三峰山の稜線も見えてくるが、いつもながらこの山は風が強い。身体を飛ばされそうな強風の中、三峰山にたどりついた。美ヶ原・鉢伏山・諏訪湖・霧ケ峰などは見えているが、遠景の山並は雲の中。早々に山頂を後にしたが、下山するにつれて青空が広がった。こんな日なのに、途中、ひとりの登山者とすれ違った。
(左)霧ヶ峰方面。歩いてきた稜線も見渡せる。(右)下山をはじめて振り返ると青空が。
他の冬のようすはこちら
→ 「三峰山スノーシュー[和田峠から](2023年1月29日)」
→ 「和田峠から三峰山(2019年2月10日)」
秋のようすはこちら
→ 「和田峠から三峰山(2019年10月27日)」
2024年02月28日
硫黄岳[八ヶ岳]…桜平から(茅野市/南牧村)
硫黄岳山頂から横岳・赤岳を望む。
桜平(中)駐車場744-753桜平ゲート-821夏沢鉱泉-905オーレン小屋913-936夏沢峠953-1054硫黄岳1128-1143赤岩の頭1147-1213赤岩の頭と峰の松目分岐-1222オーレン小屋1248-1317夏沢鉱泉-1338桜平ゲート-1348桜平(中)駐車場
晴の天気予報だったので硫黄岳に登りに出かける。問題はどこから登るかだが、やはり短時間で登れる桜平から。どのあたりまで車を入れられるかわからなかったが、今日は4WDスタドレスで桜平(中)まで車で入ることができた。ただ、路面の状況で変わると思う。桜平(下)の下でスタックした車(2駆)がいて、押してあげたら上ることができた。2駆ではやはり厳しい。
(左)オーレン小屋。(右)夏沢峠。
夏沢鉱泉・オーレン小屋を経由して夏沢峠までは良く踏まれて歩きやすい道。チェーンスパイクで十分。夏沢峠でアイゼン・ピッケルなど装備を整えて硫黄岳へ。昨日積雪があったのか、樹林帯の終わりあたりは雪が深かったが、今日の数人の先行者のトレースを頼りにする。
(左)硫黄岳への登り。(右)振り返ると天狗岳・蓼科山の左に北アルプス。
硫黄岳への登りは息が切れるが、森林限界を越えて振り返ると北アルプスの展望が広がるようになる。近くは天狗岳や蓼科山、そして浅間山。ロープの支柱にはエビのシッポができている。ケルンに沿って硫黄岳の山頂に到着すれば、目の前に赤岳・阿弥陀岳・横岳の姿が近い。風は弱く穏やか。
(左)山頂直下はケルンが導いてくれる。(右)硫黄岳山頂に到着。
(左)硫黄岳山頂から望む横岳・赤岳・阿弥陀岳。(右)硫黄岳の爆裂火口。
見回せば、北アルプスから乗鞍・御嶽・中央アルプス・南アルプスと遮るもののない景色が広がっていた。爆裂火口の縁を歩きながら、少しずつ角度が変わって行く展望を楽しむ。山頂に数人いた登山者が、いつの間にか誰もいなくなってしまってから下山にかかる。
(左)北アルプスの連なり。(右)中央アルプス・御嶽・乗鞍。
下山は赤岩の頭経由。赤岩の頭からオーレン小屋への道は、今日は状態が良かったから問題なかったけれど、通行止の掲示があったので歩くべきではなかったのかもしれない。そちらから登ってきた人もいたのでそのトレースをたどって下った。最初は雪が深かったけれど、樹林帯に入ると明瞭なトレースがあった。
(左)赤岳・阿弥陀岳を見ながら赤岩の頭へ。(右)赤岩の頭からオーレン小屋へ。
冬期用WCが設置されていたオーレン小屋・夏沢鉱泉を経由して桜平まで下った。途中、すれ違った登山者は10人ほど。そのひとりは夏沢鉱泉あたりに宿泊したのだろうか、「昨日は天気が悪くて、硫黄岳を断念した人が多かったようですよ」と教えてくれた。今日は素晴らしい天気だった。
類似のルートの登山記録 → 「硫黄岳~桜平から夏沢峠経由で往復(2023年4月10日)」
2024年02月20日
戸隠スキー場[長野市]
(左)シャルマン戸隠前。(右)お仙水コース。
最近、ゲレンデスキーに出かける機会が減っている。いまさら上達するはずもないけれど、もう少し滑り込んでおきたい。午後から予定があるので、午前中だけ戸隠に滑りに出かける。飯綱高原がなくなったいま、長野市民のホームゲレンデはやはり戸隠ということになろうか。
朝のうちは霧で視界が悪く恐る恐る滑っていたが、少しずつ見えるようになった。雪は少なく、土が出ている所もあってもう少し積雪が欲しいところ。しかし、第6・第5リフトを中心に意外と楽しく滑ることができた。特に第5高速ペアを使う各コースは楽しい。昼頃には滑り終わり、そばを食べて帰路についた。
(左)とがっきーAコース。(右)とがっきーBコース。
2024年02月13日
黒姫山スノーシュー[信濃町]
しらたま平付近から高妻山を望む。
大橋林道登山口727-806新道登山道入口813-1001新道分岐1007-1001姫見分(外輪山稜線)1007-10:24しらたま平-1050峰ノ大池分岐-1106黒姫山1135-1148峰ノ大池分岐-1218しらたま平-1229姫見分(外輪山稜線下降点)1235-1324新道分岐1328-1348新道登山道入口-1427大橋林道登山口
先週、佐渡山に登ったけれど雲が多くて展望はいまひとつだった。快晴の天気予報に期待して、今日は隣の黒姫山に登る。黒姫山はやはり冬が楽しい山だと思う。期待どおり稜線や山頂からは周囲の眺望を存分に楽しむことができた。朝7時過ぎ、大橋林道登山口の駐車スペースに車をとめる。先着5台。多くはBCスキーの人ではないか。
(左)ブナの大木が見られる。(右)ダケカンバ帯。稜線まであと少しなのだが…
最初は歩きやすい明瞭なトレース。新道分岐を過ぎるとブナの大木が目立つようになり、美しい樹林帯が広がる。背後に高妻山の展望が開け、はっきりとした尾根を進むようになるが、その先、稜線手前のダケカンバ帯からは深い雪に少々手こずった。昨日以前のものと思われるトレースも錯綜したり、薄くなっていたり。
(左)左前方に山頂が見えてきた。(右)左手に御巣鷹山・火打・焼山・雨飾。
私の前に今日のトレースはない。稜線にたどり着き、右折してしらたま平まで登ると素晴らしい展望が広がった。ひときわ存在感を示しているのはやはり高妻山。その左に戸隠連峰。その向こうに北アルプスの連なり。遠く槍穂高も。さらに中央アルプス、飯縄山・八ヶ岳の左に富士山。浅間山、四阿山、志賀高原の山々。山頂まで続く外輪山の稜線がこのコースのハイライト。
(左)稜線を進む。(右)黒姫山山頂の石祠。
(左)黒姫山山頂から高妻山と北ア。(右)野尻湖と斑尾山。遠く越後三山。
山頂直下は急登に苦労する。山頂に登り着くと例年であれば雪に埋もれている山頂の石祠は顔を出していた。やはり雪が少ない。前方には苗場山や越後三山。左には妙高・火打・焼山・雨飾。すれ違った登山者はひとりだけ。アイゼンで登ってきたその人は「踏み抜きが多くて、やはりスノーシューが必要」といっていた。気温が高くて帰路には雪が重くなってきた。
(左)南側は目の前に飯縄山、遠く八ヶ岳。(右)北には妙高・火打・焼山。
同様のコースの過去の記録はこちら
→ 「黒姫山(大橋林道登山口から往復)2022年3月12日」
→ 「黒姫山(大橋林道登山口から往復)2021年3月7日」